海苔産地判別検査解説

国産/輸入判別に加え、有明、瀬戸内海(兵庫、香川、徳島、広島、岡山等瀬戸内全域)、愛知・三重(知多、桑名、伊勢、鳥羽)、千葉、宮城と国産主要産地判別。
さらに遺伝子分析による海苔品種判別との複合により高精度で国産、韓国産・中国産を判別。

中国産・韓国産と国産海苔の輸入・国産判別、国内産地判別を提供。
遺伝子分析は、中国・韓国産と国産の海苔品種を識別し、
安定同位体比分析により主要国内産地を判別するという最新の産地判別検査を提供

海苔の国産比率は、約93%で、韓国・中国からの輸入が7%程度を占めます。輸入海苔の構成では、韓国産が輸入量全体の約70%、中国産が30%程度の構成となります。

最近の傾向では、中国が環境変動により生産が低減しており、一方、国産についても2019年は、46年ぶりの大凶作となり、全国で海苔生産の不調となりました。4年連続での国産海苔の価格上昇もあり、海苔を取り巻く環境は厳しさを増しています。

同位体研究所は、従来より全国の海苔生産地での海苔サンプルの収集を進め、全国規模での海苔の安定同位体比データベースを構築しています。海苔産地は、有明や瀬戸内海、伊勢湾など遠浅の内湾での養殖が主体です。沿岸域での養殖ですので、外洋と異なり海苔の安定同位体比は陸上生物活動由来の窒素を初めとした特徴的な安定同位体比構成を示します。

同位体研究所は、各産地別の海苔安定同位体比データベースを保有し、中国・韓国についても、同様に海苔データベースを構築してきました。

一方、遺伝子分析は、海苔の品種の識別を可能とします。国内では、アマノリ属スサビノリ品種が養殖されていますが、中国・韓国では、異なる品種が養殖されています。この遺伝子配列の解析により国産と中国、韓国産海苔の識別が可能です。しかし、遺伝子検査では、国内産地を識別する事が困難です。

今般、同位体研究所とテンタムス・ジャパンは、安定同位体比分析と遺伝子分析を複合させる事で、より高精度の産地判別検査の提供を可能としました。 遺伝子的な品種識別をテンタムス・ジャパンが、安定同位体比による生育環境の識別から生育場所判別を同位体研究所が行い、海苔産地判別検査として、提供を開始しました。この複合検査により、生育場所の判別と海苔品種の判別が同時に実施され、より高精度での産地判別を提供できます。

(同位体研究所は、テンタムス・ジャパンと資本業務提携を行いテンタムス・グループとして統合した産地判別検査の提供を可能としました。検査受託は、同位体研究所が行います)

海苔の産地判別検査
海苔の産地判別検査

遺伝子分析と安定同位体比分析による最先端の産地判別検査

次世代シーケンサー等、最新の遺伝子解析を行うテンタムス・ジャパンと国内随一の規模を誇る安定同位体比データベースを保有する同位体研究所が提供する複合検査により、高度な識別が可能となります。

対象海産物
海苔(焼き海苔、板海苔、きざみのり、味付けのり等)
単品の海苔以外に、オニギリ、菓子、加工食品中の海苔
分析法
炭素・窒素・酸素・水素安定同位体比分析による産地判別(対象国 中国・韓国・国産)
炭素・窒素・酸素・水素安定同位体比分析による国内産地判別(対象地域:有明、瀬戸内:広島、岡山、香川、徳島、兵庫、大阪、愛媛、愛知・三重、千葉・神奈川、宮城等)
ナラワスサビノリ品種判別による国産、中国・韓国産判別
判別結果例
「国産と判別される」「中国(韓国)産と判別される」
安定同位体比判別分析国産判別精度:95.6% 
検体の海苔品種分類により国産、中国、韓国産を判別
(注意:同位体分析による産地判別は、検体の安定同位体比特徴がそれぞれの産地のどこと合致するかを統計的に判別します。 このため判別によっては、判別判定が困難な場合があります。このような点を含め、判別結果とその詳細が報告されます)
検査価格
分析費用 45,000円(税別)(遺伝子&安定同位体比複合分析)
検体数が複数の場合、割引料金も設定しておりますので、ご相談ください。
安定同位体比のみによる産地判別の場合、35,000円(税別)
遺伝子分析による品種による産地判別(国産・外国産)の場合、35,000円(税別)
(特急・緊急検査にも対応します。*但し割増料金有)
必要サンプル量
10g程度
検査日数
5-10日(検査が集中する場合、日数が余分にかかる場合があります)