株式会社同位体研究所
         

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うなぎ産地判別検査の流れ | 産地判別検査の同位体研究所

うなぎ産地判別検査の流れ

分析申し込み

所定の分析検査申込書に必要事項を記載の上、検査対象のサンプルと同封、もしくはファックス・メールにて送付ください。
検査の受託
サンプルを受領後、内容確認(申込書と内容照合)、その後検査受託確認書を送付致します。
分析検査の結果報告
通常4−5営業日にて結果を報告致します。
結果は、ファックスで送付後、別途報告書原本を郵送致します。

分析検査の手順

分析サンプルの採取・前処理
受領したサンプルについて、受領時の瑕疵(損傷等)を確認後、安定同位体分析の前処理を行います。
生: 組織採取、脱脂処理、凍結乾燥
蒲焼き・白焼き: 組織採取、タレの除去処理、脱脂処理、凍結乾燥
窒素・酸素・炭素安定同位体分析
分析用組織の窒素・炭素、酸素安定同位体比を専用の質量分析計にて計測。 分析については、並列分析を実施。 判別用うなぎ安定同位体比データについては、年次・季節補正を実施。(2009年補正済み)
産地判別
得られた分析値を、「産地判別式」に代入し、判別得点を計算します。 この判別式は、国内産地にて収集した生、白焼き、蒲焼きの分析値、中国、台湾産の生、蒲焼き、白焼きの分析値を多変量解析(判別分析)により統計処理し、国産と輸入を区別する境界を示す判別式を得ます。解析用のうなぎデータのサンプル数は、2009年9月現在230。
この判別式に実際の分析値を代入し、得られた値から国産・輸入のどちらかとなるかを判別します。
2009年調査において、国産養殖うなぎの中に窒素安定同位体比が昨年対比で大幅に低いうなぎが確認されました。 追跡調査の結果、国内養殖うなぎ2009年産の窒素安定同位体比が2008年産鰻と異なるものを確認。 判別用基礎データの修正を行い、2009年産についての判別についても、問題なく実施される事を確認。
産地の判定
判別式の値を踏まえて、「国産養殖うなぎ」と判定されるか、「輸入(台湾・中国産)うなぎ」と判定されます。 ただし、判別得点が国産と輸入鰻グループの判別基準値に近い場合、国産と輸入うなぎの判別信頼性が低下します。このような場合には、その内容が所見として記載されます。
分析検査の一連の手順を図示するとこのようになります。

うなぎ産地判別検査の流れ